生活費の「節約」でまずポイントになるのは「固定費」の見直しです。固定費を見直すことで、日々の生活費に余裕が生まれ、支出をコントロールしやすくなります。
どうして「固定費」の見直しがポイントになるの?
実際にはどうやって見直せばいいの?
この記事ではこれらの疑問に対して順番に整理していきます。
まず固定費を見直すべき理由
そもそも「固定費」って何?なぜ「固定費」から見直すべきなの?
見直すといっても手続きが面倒くさそう…。
そもそも「固定費」とは、生活費のうち、毎月の支出額がある程度定まっている費用を指します。たとえば、家賃や住宅ローンといった住居費、電気代・ガス代といった光熱費等が挙げられます。
一方、生活費のうち、支出額が月によって異なることが多い費用を「変動費」といいます。たとえば、食費のほか、予定外の出費にもなる交際費、医療費等が挙げられます。
では、なぜ「固定費」から見直すべきなのでしょうか。私は以下の2点が理由であると考えています。
固定費は生活の中でも大きな割合を占めていることが多いです。毎月の削減を積み重ねれば、年単位で見ると大きな金額になるといえます。
また、固定費は毎月かかるものなので、一度削減することができれば、節約の効果が持続しやすいといえます。
一度やりきってしまえば自動的に効果が続きます!優先順位をつけながらひとつずつ取り組んでみましょう!
固定費5項目の具体的な節約方法とそれぞれのポイント
実際には何をどうやって見直せばいいの?
優先順位は?
手間のかかる固定費の削減は自分が手を付けやすいところから優先して見直すのが効果的です。
主な固定費5項目を私なりの見直しやすさ順に並べると以下のとおりとなります。
光熱費
電気代とガス代といった光熱費は単純に使用量を減らすという方法もありますが、より効果的なのは契約の見直しです。
契約を見直すにあたっては、どんな会社があるのか、それぞれどれくらい安くできるのかといった点をまとめて案内してくれる、以下の「エネチェンジ」のようなWEBサイトを利用するとよいでしょう。
ネット上の手続きだけで簡単に切り替えられるところも多いですし、電気とガスのセットプランを設けている会社を利用すれば、割引が受けられたり、まとめて支払えたり、メリットも多いです。
私も「エネチェンジ」には何度かお世話になっています。ただ、以前安さを求めて切り替えた「エルピオでんき」が2022年5月で事業撤退となり、その後の切り替えにも苦労しました…。
撤退や値上げをする事業者も増えていますので選定には慎重さも必要ですね。
通信費
スマートフォンやインターネット回線の料金といった通信費も契約の見直しがポイントとなります。
スマートフォン
まず、スマートフォンについては大きく分けて以下の2点がポイントになります。
以下のようにドコモやau、ソフトバンク等大手キャリア各社も格安プランを提供していますので、それに切り替えるだけでも効果はあります。
キャリア名 | NTTdocomo | au | Softbank |
格安プラン名 | ahamo (アハモ) | povo (ポヴォ) | LINMO (ラインモ) |
さらに思い切って安さを追求するのであれば、格安SIMを提供している別会社に乗り換えるのも一つの選択肢です。
IIJmio、mineo、ocnモバイルone等、様々な会社が多様なサービスやキャンペーンを展開しているため、ご自身のライフサイクルに適した会社に乗り換えるのがベターです。
現在私は「楽天モバイル」を利用しています。アプリ利用で通話料も無料にできますし、データをどれだけ使っても3,000円少々で済みますので、助かっています。
インターネット回線
次に、インターネット回線についても以下の2点がポイントになります。
インターネットの回線についても、様々な会社が様々なキャンペーンを展開しています。
それぞれ通信速度やキャッシュバック・工事費負担・解約手数料の有無等、異なるポイントもあります。
以下の比較サイトは各社のキャンペーン等がよくまとまっていました。大手キャリア等ではスマートフォンとのセット割引が設定されているところもあります。
こうしたサイトを通じておトクに切り替えましょう!
現在私は「NURO光」を利用しています。高速通信が安定していて、ひかりTVも使えるので継続利用しています。
車関連費
車は車両本体を購入した後も、様々な維持費がかかります。
その中でも自動車保険やガソリン代は年間でみると大きな負担となっているため、いかに節約するかがポイントとなります。
自動車保険
任意保険については自動車保険の会社も様々ですので、以下の2点がポイントになると思います。
保険料を安く抑えるには大手の代理店型損保よりもダイレクト損保のほうがおすすめです。
大手のソニーをはじめ、外資系のチューリッヒ・アクサ、大手損保グループ子会社のイーデザイン、セゾン自動車火災、SBIグループのSBI損保等、ダイレクト型だけでも多数あります。
様々な比較サイトもありますが、保険料だけではなく、付帯サービス等も含めて総合的に判断したほうがよいと思います。
また、補償範囲や特約も不要なものについては除外することで保険料を抑えることができます。
特約については他に加入している商品で同じ補償が重複していないかもチェックしてみましょう。
現在私はセゾン自動車火災の「おとなの自動車保険」を利用しています。40代が割安な設定となっており、SONPOホールディングスのグループ会社なので安心です。
ガソリン代
ガソリン代は年間走行距離が長い方にとってはけっこう大きな出費ではないでしょうか。
こだわりや好みにもよりますが、フルサービスでなくても問題ない方はセルフサービスのガソリンスタンドを利用することで、一般的には単価を安くすることができます。
その際、現金で支払うのではなく、各社が発行しているクレジットカードで支払うことで、後日請求時にさらに安くなることが多いです。
さらに、各社が提供しているアプリのクーポンを利用することで割引が受けられることも多いです。
現在私は近くの「出光」を利用しています。DrivePayというサービスが便利で割引クーポンも使えますし、楽天スーパーポイントも貯まります!
保険料
知り合いから紹介された保険に入りっぱなしの方はいらっしゃいませんか。
特に生命保険は、マイホームに次いで、人生で2番目に大きな買い物といわれることもあります。
万が一に備える保険ですが、備えすぎて保障が重複してしまうケースもあるようです。
こちらも自動車保険と同じように、保険料を安く抑えるにはネット系の保険がよいと思います。
会社自体を切り替えなくても、ライフステージに応じて保障額や保障期間を見直してみるのも保険料削減につながります。
日本では公的医療保険制度が充実していますので、医療保険には入らない、というのも一つの選択肢ではないかと個人的には考えています。
保険は見直す手間もかかりますが、新しい商品も続々と開発されており、長期にわたって支払っていくものが多いため、改めて見直してみることをおすすめします。
保険の比較サイトや来店型保険ショップは多数ありますので、そういったサービスを通じてメリット・デメリットを正しく理解し、慎重に見直しましょう!
現在私は「オリックス生命」の定期保険に加入しています。ただ、自分の健康診断結果や他社商品をウォッチしながら、さらに安く乗り換える機会をうかがっています。
住居費
住宅ローンを抱えていない持ち家の方を除き、住居費は固定費の中でも最も高い割合を占めている方が大多数かと思います。
主な見直しの方法は以下のとおりに限られますし、それなりに手間もかかりますが、家計に与えるインパクトは大きいところですので、思い切って動ける方はトライしてみましょう。
持ち家の場合:借り換え・繰り上げ返済
持ち家の場合は、住宅ローンの借り換えや繰り上げ返済という方法が挙げられます。
より安い金利で借り換えられる金融機関を探したり、繰り上げ返済を通じて元金返済を早めたりすることで、将来の支払い利息を減らすことができます。
これも比較サイト等がありますが、複数のシミュレーションを通じて、より効果的な方法を選ぶようにしましょう。
現在私は「住信SBIネット銀行」で住宅ローンを組んでいます。ただ、当時知識不足で25年ローンを組んでしまい、月々の支払いがそこそこの金額となって苦労しています…。
賃貸の場合:家賃交渉・引っ越し
賃貸の場合は、家賃交渉や引っ越しという方法が挙げられます。
更新のタイミング等において、大家さんや管理会社に家賃の減額交渉を行ってみることは可能です。
とはいえ、なかなか言い出しにくいケースも多いとは思いますので、シンプルに家賃が安いところに引っ越すというのも選択肢のひとつです。
自分が物件を決めるポイントとしている条件を少し緩和してみる等の工夫は必要かと思いますが…。
私は以前ひとり暮らしをしていたとき、家賃交渉に挑みましたが応じていただけなかったので、最寄り駅までの距離を妥協して、数千円安い物件に引っ越しました…。
まとめ
固定費の見直しといっても様々なパターンがあり、考えるポイントも複数あるため、それなりに手間と時間がかかると思われます。
しかし、冒頭に申し上げた、まとまった金額の見直し効果が継続する、というメリットは非常に大きいです。
ある程度目標を決めて、思い切って踏み出す勇気をもって取り組むことが固定費見直しの第一歩になるはずです。
私もまだ見直しが可能なものが残っています。しっかり優先順位を考えながら、一緒に検討していきましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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